映画ハイ☆スピード! Free! Starting Days

映画ハイ☆スピード! Free! Starting Daysを観たので感想を書きます。
ネタバレを含んでいます。

まず、私の映画ハイ☆スピード!への評価は中の上くらいです。
ネガティブな感想も書きます。
3月のアニメFree! Eternal Summurのイベントで映画化が発表されてから、公開をすごく心待ちにしていたのですが、期待でハードルを上げすぎたのかもしれません…。

まず良かったところから。

作画がとても綺麗。
アニメシリーズの作画も綺麗だったけれど、映画というだけのことはあって、アニメよりもさらに綺麗になっていました。 そしてキャラクターがみんなとても可愛いです。
私は遙と貴澄が好きなので、大きな画面で動く遙や貴澄が見られて嬉しかったです。
もちろん他のキャラクターも魅力的でした。

腐った目で見ているわけではありませんが、遙と真琴が着衣水泳をするシーンは綺麗でとても印象的でした。
そのシーンに力が入りすぎていて、直後の教室のシーンが質素に感じるくらいw

最後の凛からの手紙はぐっと来ました。
Free!のアニメシリーズを見た人からすれば、
中学で遙が水泳部を辞めてしまう展開や、夢を追い続けている凛を羨む遙を知っているので、
ぐっと来るシーンなのではないかと思います。

ED曲はとても良かったです。
Free!シリーズの2曲とは違って、力強さが少なく、代わりに儚さが感じられるのが良いです。
OLDCODEXさんは良い仕事をする。

良くないと思ったところ。

一番納得できなかったのは、渚が軽視されているところです。
「小学生で泳いだリレーのメンバーが最高だった」という台詞がありましたが、
渚の役割が少なすぎて「本当に最高だったの?」と疑問に思えるレベルでした。
原作では、遙が中学で水泳部に入部するきっかけは渚でしたが、
映画では会話の流れで水泳部に入ることになっていました。
そもそも遙はこんな風に流されるキャラじゃないと思うのですが……それを置いておいたとしても、
これだと渚が何もしなさすぎです。
小学生のリレーや高校での部活と同じように、遙が何かを始めるきっかけを作るのは渚であってほしかった。
正直、ストーリーに無関係な怜を無理に登場させるくらいなら、
渚に役割をきちんと与えた方が良かったんじゃないかと思います。
怜のファンの方には申し訳ないですが、私はキャラクターよりストーリー重視なので、
中途半端なキャラクターを出すよりきちんとストーリーをまとめて欲しかったです。

この映画の一番盛り上がる部分がどこなのかよくわかりませんでした。
全編に渡って台詞がとても多いのですが、
台詞でシーンを見せようとしすぎなんじゃないかと思います。
台詞はずっと聞いていると疲れてきます。
せっかく大きなスクリーンでやるのだから、絵の動きや音楽で見せるシーンがあっても良かったんじゃないかと思います。
結局真琴を苦しめていたことが、中学生から無理に変わろうとしたことなのか、
水泳をする理由が遙なのか水泳そのものなのかで悩んでいたことなのか、わからなかったし…。
郁弥が夏也と仲直りしたと思ったら尚先輩の病室になるし、その直後に遙が倒れるし。。
あれやこれやを盛り込もうとしすぎて、台詞も多くなるしシーンの繋ぎ目も悪くなってるんじゃないかと。

…と、悪いところも書きましたが、
男子中学生ほんと可愛いです。ぺろぺろー
中学生らしい幼さがたまらないです。
京アニの作品はいつもキャラクターが本当に可愛くて格好良くて癒されます。

エンドクレジットに内海紘子の名前が無かったことがとても気になりました。
アニメ業界のことは詳しくないけれど、テレビアニメシリーズを担当していた監督が、その劇場版に名前すら載らないなんてことあるのでしょうか…
Anime Japanと境界の彼方未来篇では名前をお見かけした内海監督、
その後どうなさっているのかがとても気になります。

今回の劇場版を見て、
もし内海監督がFree!の続編を作ったらどんな作品になるのだろう?と気になってしまったので、
内海監督のお名前を京アニの作品でまた拝見できる日を待つばかり。